Boucles de La Mayenne12006年06月15日 22:14

Team VANG
Boucles de La Mayenneと言うステージレースに参加するTeam Vang(Yahoo!Japan)に合流するためフランスへ出発する。目的は福島選手に渡している測定器の調子を確認する事と、実際の操作方法、コンピューターとの接続方法の説明、他の選手達に研究の内容を紹介して、測定器を使ってもらうようにお願いする事である。
 オックスフォードのバスターミナル(Grocester Green)で朝7時にバスに乗る。高速道路M40は大渋滞で、またもや電車に乗れないのか?、と心配になる。交通量が多いための自然渋滞で、上り坂になると滞るようである。ロンドン市内でもまた大渋滞。国際電車に乗るためにロンドンへ行く場合は、電車が安心だ。9時20分にべーカーストリートに到着し、地下鉄でウォータールーへ。チェックインをしてからRichardとBenに電話をして、6/21のテストの予定と実験場所を大学にする旨を伝える。駅から今回のユーロスターの切符はtop up seatで、電車に乗らなかった人の席に座るチケット。17号車に乗ると、デッキは荷物を載せる人達でごった返している。発車してから空いてる席を見つけるので、デッキで立って発車を待っていると、時刻ギリギリに乗り込んでくる人達がたくさんいる。車両番号を間違えて乗ってきた人が多く、移動したいのだが、2等車は廊下が狭く、荷物を持ったままの移動は今は無理。かと言ってホームに出て歩く時間はもうない。乗れないのが不安で泣き出している女の子(20歳半ばくらい?)もいる。隣でやはりtip top席で空くのを待っていた、すました感じのおばさんが「どうやったら車両番号を間違えるのかしら?私には理解できないわ」と言っているのを聞いてまったく同感だった。
パリまで約3時間。ユーロスターの終点のPari-Nord駅で、地下鉄に乗り換え。フランス南部地方へのTGV始発駅であるParis-MtParnas駅まで地下鉄だ。オックスフォードのThomas Cook(旅行代理店)の担当者は、Nord->MtParnasまで公共交通機関はないので、タクシーが便利だ、と言っていたがよく調べたら地下鉄がちゃんと通っているではないか。地下鉄の切符売り場では小銭目当ての女の人が、フランス語がわからないbudoriの番になると勝手に券売機の操作を始めて「お金を入れろ」と言う。
「何やっているのかさっぱりわからないよ」と言うと後ろのおばさんが英語で操作方法を説明してくれた。
今回乗ったパリの地下鉄はline4で、暗く汚く、あまりいい感じではなかった。
Paris-MtParnas駅の自動券売機で、あらかじめ予約していたTGVのチケットを発行。昼ご飯にbarでサンドイッチを食べてから、初めてTGVに乗る。フランスの新幹線というイメージを持っていたが、乗ってみると特急列車という感じで、日本の新幹線はもっと洗練されてスピード感があった。ただスピード感に関しては、フランスはのどかできれいな風景がどこまでも続くからなのかもしれない。
18:10にLavalに到着する。駅前は大工事中で、街のインフォメーションセンター、地図もない。駅の脇にあるタクシー乗り場へ行くと運転手達が話をしていて、近づくとニコニコする。「自転車レースのスタート地点に行きたいんだけど?」と言うと、英語を話せる女の運転手が、まわりの運転手に聞いて「町の中心部だわ」と言って荷物を載せてくれた。「いくらくらい?」「5ユーロくらいよ」。よかったよかった。
 スタート地点付近はすでに交通規制が始まっていて、近くで下ろしてもらい歩いてスタート地点に向かう。各チームの車が止まっていて、選手達の自転車がずらりと並べられている。TeamYahoo!Japanの車は見つからなかったので、ベンチに腰を下ろして、ウォームにアップに向かう選手達を見ていると、Yahoo!Japanの選手達もやってきた。福島君に手を挙げると気づいて、全員で近寄ってきた。ここで全員と挨拶をし、握手を交わす。
チームカーに行き、監督の浅田さんと挨拶をする。早速サポートカーに乗り、清水選手のタイムトライアルを一緒にサポートする。プロローグはLaval市内6.5kmのタイムトライアル。スタートをしてすぐに約11%の急坂、荒れた路面の下り坂、急コーナー、長く緩やかな登り坂、急コーナーの下り坂と、ロードレースの要素を詰め込んだコース。この日のトップはイギリスRecyclingチームのクリス・ニュートン(30kmポイントレース2002世界チャンピオン、イギリス代表)で、チームのベストタイムは新城選手のトップから21秒差で、ほぼ全メンバーがトップから約30~40秒差。
レース後はホテルでミーティング。ミーティング後、宮澤君、新城君らと話をする。宮澤君はbudoriの持ってきている測定器に興味を持っているが、budoriがどのような人間か話の中から掴もうとしているようである。Budoriにとっても参考になる話を聞く事ができた。パソコンに向かってレポートを書いている浅田さんに勧められ、マッサージャーの穴田さん、メカニックの西君、小松君と近くのBarにビールを飲みにいく。チームの様子や、各選手の特徴や気質、レースで転戦する生活などについて聞く事ができた。