Olympic Medical Institute2006年11月13日 08:20

Olympic Medical Institute
 Olympic Medical Instituteへ行く。クラスメートでボート部の選手であるTerrenceの提案で、ボ-ト部の車に学生(Terrence, Tom, Lacy, Bo, Justin, budori) 乗り合いで行く。運転はTerrence,ナビはJustinである。研究所はロンドンの西部、ウェストミンスター大の脇にある。到着後、ほどなくUwe, Claire, Kevinがやってくる。日本のJISS(Japan Institute of sports science)とは比較にならないくらい小さな設備である。最初に所長の挨拶、それから研究チームのリーダーである、Dr.Cardinaleによる組織の構成と研究テーマの紹介。イギリスはスポーツの研究組織の構成が複雑で、UK SportとBritish Olymipicと二つの大きな組織があり、またUK Sportも各国(イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド)が独自に研究設備を持っているようで、それらはひょっとしたらもっと立派なのかもしれない(あるいは分散してしまってそれぞれ中途半端?)。
Dr.Cardinaleの話では、イギリスのスポーツ関連の研究機関で学位を持って、実競技のための研究に当たっているのはイタリア人である自分一人だけ、これに対してオーストラリアのAustralian Institute of Sports にはPh.Dが45人いるとの事。そして「イギリスには優秀な研究者はたくさんいるが、スポーツに関わっている人はいない。役に立たない研究者ばかりだ」には面食らった。実際の競技の現場に携わっている研究者から、イギリスは遅れている、と言うことは聞いていたが、それでも自転車に関しては世界レベルの選手が何人もいるので、日本に比べれば進んでいるように思う。多くの大学でスポーツ専攻の講座があり、論文を調べていても、面白い研究(現場で役立つ)は多くあるように思います。それでもイギリスが遅れている、と言うのもちょっと不思議な気がしていたが、どうも現場で生かされていないというのが実情のようだ。
 今は北京オリンピックとロンドンオリンピックのための準備でかなり忙しいようです。北京オリンピックでは、オリンピック開催をした都市の中でも飛び抜けて大気汚染がひどい都市なので、それが選手に及ぼす影響や対策(特に喘息)を研究している。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://budori.asablo.jp/blog/2007/02/20/1197421/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。