Benと2006年05月10日 05:53

今日はBen Stoneと約束をして、3時に研究のテーマの話を聞いてもらう事になっている。これまで数回、人に説明したOHPシートを基に資料を作った。3時10分ちょうどにBenが来た。ジロ・デ・イタリアの結果についてあれこれ話した後、これまでのデータについて説明し、研究の目的と、Benに協力して欲しい旨、説明した。難しい顔をしていろいろ聞いてきたが、「これは面白いポイントをついている。今は、無線で選手のデータを随時取り込めるので、監督やコーチには随時選手の状況が把握できるようになる。アメリカに持っていけばとびつくチームたくさんあるよ」と言うところで落ち着いた。日本の会社から測定器のサポートを受けていて、Benにそれを使ってデータを取って欲しい、というテストの申し出もすんなり引き受けてくれる事になった。その後、彼の状況やこれまでの経歴なども教えてもらった。アメリカのmedicalスクールを卒業していて、ヨーロッパで走りながらプロチームにapplyするチャンスを狙っている。クライマーなので、ヒルクライムを売り込んでいきたい、大学までアメリカのジュニアナショナルチームメンバーであった!事、このまま大学院に進むか、プロレーサーになるかを決めなければならない状況で、勉強しながら走れるオックスフォード大に来る事を決めた、事など。「もう自分は23歳になる。イタリアではシューマッハが24歳ですでにジロでレースリーダーになっている。急がないといけない」と言う。日本のチームにも、プロレーサーとしての覚悟を決めてヨーロッパで走っているチームがあるが、それはごく少数派。彼はアメリカ人だが、ヨーロッパにはこの様に若い時期を賭けてプロになろうとしている若者が多くいるのだ。日本はまだこの世界とは距離がある事を感じた。

準備2006年05月09日 23:52

研究を手伝ってもらう選手はBen・Stoneに決めたが、まずは彼に研究内容を説明した上で、参加してもらえないか相談する必要がある。夕方に部屋に入ると、Benがいたが、なにやら深刻な様子で女性と2人で話をしている。一度、部屋を出て、それからもう一度入ると、女性は奥さんのWhitneyであった。おじいさんが亡くなって、大急ぎでアーカンソー(USA)に帰るとの事であった。
研究の話を聞いてもらえる時間がないか聞くと、5/11の15:10ならOKとの事。その時間に会う事を約束した。
 Dr.Baskervilleから「今日の夕方に会いたい」とメールが来た。Chandraと買い物に出かけた後、Dr.Baskervilleの家の前で下ろしてもらった。家で、O2センサー、スパイロメーター、D/Aコンバーター、データ取り込み用のソフトを見せてもらった。こんなので作れるの?、と最初は突拍子もない気がしたが、リークの防止など、ちょっと工夫すれば、うまく出来そうなのと、面白そうなので手伝う事にした。この装置で測定ができれば、非常に安上がりだし、日本に帰ってから自分でも作れる。家に帰ってからこの装置についていろいろと考え始めたらあっという間に夜中になった。Naは急遽やらなければならない仕事ができて、遅くまで仕事をしていた。そういえばバスカービル家に犬はいなかった。

Dr.Baskerville2006年05月08日 05:44

今日はAckermann先生に紹介してもらったDr.Baskervilleに面会に行った。イギリスでは乳酸測定にライセンスが必要なので、自分の研究を進めるのにはその手助けをしてくる人が必要なのだ。Baskervilleと言うとシャーロック・ホームズの「バスカービル家の魔犬」を思い出してしまう。Dr.Baskervilleはオックスフォード大で講師をしているが、本来は外科医で、街の中心地で開業している。ビルの入り口に入ると、ちょうど扉の向こうから出てきた人が、”budori?”と聞いてきた。この人がBaskerville氏であった。部屋に入り、自分のこれまでの実験結果を見せて、目的、考えている事などを説明すると「これが正に自分がやりたいと思っていた事だ」といい、今度は彼の状況を説明してくれた。この研究テーマを数年前から考えていて、今年から本格的にプロジェクトとして始めようと考えている。測定機器は殆どあるが、酸素消費量の計測だけができないので、なんとかしたい、と言う。トライアスロンの選手ならばナショナルレベルの選手、ボートならオリンピックのメダリストを紹介できるが、自転車選手の候補者としてはやはりBen Stoneがベスト、との事であった。やはり彼に頼む事になるのかな。しかし今日は、自分のやっている研究を面白いと思う研究者がいて、一緒に手伝う、と言われ、ちょっと嬉しかった。

先生の家でパーティー2006年05月07日 19:48

 今日は担当の先生であるAckermann先生の家でパーティがあり、家族で出かけた。先生の家はBotley road沿いの丘にあり、きれいな広い庭のあるお宅であった。料理とお酒が並んでいて、料理は殆どAckermann先生が作ったそうだ。おいしかったので、驚いた。Brunel大のCostasを紹介してもらい、工学と運動生理を融合した新しいコースを立ち上げるのだが、ポストがある、と言われどきっとした。自分の研究の説明をしたが、先生が考えていたのはもっとバイオメカニックに近い事のようだ。しかしこの分野に工学的なアプローチをしている研究は殆どない、と先生も言っていて、これから始めようとする事に近い事を考えている先生がいる事には勇気づけられた。自転車選手であるBen Stoneとも少しだけ話をした。彼は奥さんを連れてきていて、ものすごくきれいな奥さんで、結婚していたのにも驚いた。同じコースの学生とも初めて話をする事ができた。皆スポーツ選手が殆どで、工学分野からの研究者はやはり希だ。残念ながら写真を取り忘れた。

タイムトライアルレース2006年05月06日 18:41

息子のWilliam
午前中は自転車の練習に出かける。Witney-Charlbury-Elsnote-Middle Barton-Glympton-Wootton-Kidlingtonで計65.1km。Witneyを過ぎたところにあった菜の花畑(Broken Hatch Fm)写真を撮っていると、地元のサイクリストが声をかけてきた。「オックスフォードに住んでいる」というと、「大学か?」と話を始めた。おじさんであったがかなり走り込んでいるようで、地元の練習にいいコースを教えてもらった。Budoriの好きな坂はBurton on the Waterと言うところにすごいのがあるらしい。その他にもコースを教えてもらった。変わった自転車に乗っているので、自転車の話をすると、ぴかぴかに磨いた16年前のチタン製の自転車との事。Charlbury-Elsnote-Barton間は草原の丘をいくつも超えるコースで、ホントにきれいだった。これが典型的なコッツウォルズの景色なのだろう。このような場所を自転車で走ることができ、ちょっとした幸福感に浸る。

 午後はタイムトライアルレース観戦で、バスに乗ってCumnorという、オックスフォードの西端の町に出かけた。スタートはCumunorの農場でA420という主要道路を行って帰ってくる25mileのタイムトライアルレース。前日にスタート地点とゴール地点を地図上で確認しておいた。しかし、ここだろう、という場所で降りてみるが、明らかに平原の真ん中で家も何もない。スタートはもう終わっている時間で、ゴール地点を見に行くつもりでいたが、これではどこでやっているか、人に聞くこともできない、と、とりあえずとぼとぼと歩き出すと、後ろ車がやってきた。みると婦人と若い青年が乗っていて、婦人が「自転車レースを見に来たの?」と聞く。「そうだ」と答えると「私たちも同じだけど場所がはっきりわからない、車に乗る?」という。なんだかいつもと同じような予想外の展開だが、迷う間もなく乗せてもらうことにした。「A420を西に下ったところにゴールがある」と説明するが、現地でここだと説明できるわけではない。どうももう一台別の車と一緒に走っているようで、電話で連絡している。ちょうどそこへオックスフォード大の選手が止まっていたので、車を止めてもらい、「ゴール地点はどこ?」、と聞くと「この坂を下りきったところだ。行けばわかるよ」と教えてくれた。この二人は親子で、もう一人の息子がオックスフォード大の選手でTTに出場している。車に乗っていた息子は、今日がオックスフォード大の卒業式で、式が終わった後、大急ぎでレース会場に来たとのこと。「弟はいつゴールだ?」と聞くがゼッケン番号もスタート時間も知らない、という。持ってきたスタートリストを見せ、ゼッケン60番であることを確認する。ゴールで観戦している人に聞くと、もうすぐ60番が来るという。大急ぎで車を止めて、ゴール地点に向かうと、両親、兄、おじいさん、と家族総出で卒業式とレースに来ていることがわかった。息子のWilliamがちょうどそこへやってくる。タイムトライアル専用バイク、スキンスーツ、エアロヘルメット、と完璧なプロ仕様である。少しBen Stoneの話を聞いて、優しいお母さんから紅茶を頂いて、その後バスで帰ってきた。レースが見られてよかった。